あー会社行きたくない……
こんな事を考えてしまうのは、誰だって一度や二度どころか、毎朝同じように思っている方は多いのではないでしょうか。
仕事に行きたくない体に鞭を打って、重い腰を何とか上げて、まだ温もりが残るベッドを名残惜しむように家を出る。
私は毎朝そうでした。
しかし仕事に対する考え方や時間の使い方を変えたところ、仕事へ行くのが毎朝苦痛だったのが、時々苦痛くらいにはなりました。
今回はそんな、毎朝会社に行きたくないという泥のように沈み込んでしまいそうになる体と心が少しでも軽くなる方法をご紹介します。
会社に行きたくない原因
その前に、なぜあなたが会社に行きたくないと思うのかを書き出してみることをおすすめします。
人によって様々な理由があるかと考えられますが、まずは今、自分が何故会社に行きたく無いと思ってしまうのか、その理由ときちんと向き合う事で対策が変わってくるからです。
仕事に行きたくない理由は人それぞれ。
まずは今の自分の状態をチェックしよう。
- 仕事の量が多過ぎて疲れが取れない
- 仕事の人間関係に悩んでいる
- 仕事内容に不満がある
- 休暇後でやる気が出ない
- 通勤電車にストレスを感じている
- 給与に不満がある
- 体調が悪い
これらの理由はそれぞれ対策方法が異なります。
一つずつみていきましょう。
仕事の量が多過ぎて疲れが取れない
対策⇨人に仕事を依頼するスキルを習得する。
人にはそれぞれ向き不向きがあります。
事務作業が好きという人がいれば、営業や接客が向いているという人もいます。
またはクリエイティブな仕事じゃないとやっていけない、なんていう人もいるのではないでしょうか。
仕事量が多過ぎて疲れが取れないという人は、物量的に不可能に近いタスクを押し付けられているか、人から依頼された仕事を断り切れずに抱え込んでしまうというパターンが多いです。
また、新人の頃や、教育係もしくは上司との人間関係がこじれていると、やるべきことを正しく効率化出来ずに、一つの作業に時間が取られ過ぎているということもあるかもしれません。
分からないことをそのままにしていたせいで、自力で進むにはどうしても時間がかかり過ぎてしまうということがあります。
この理由に該当する方は、まずは「自分が抱えられる仕事量を自覚する」ことから始めましょう。
一人で何でも出来る人なんていません。
仕事が出来るあの先輩も、いつもスピーディーに仕事を終わらせられる後輩も、成績が安定している同僚も、必ず誰かのサポートやアドバイスの元成り立っています。
特に会社で動いている場合は、個人戦というよりチーム戦であることが多いです。
もちろん必ずしもその限りではないこともあるかと思いますが、もっと人に仕事を依頼する方法を習得すると、仕事に行きたくなる確率はグンと下がること間違い無しです。
全てを人に任せるということではなく、自分で出来る範囲をまずはしっかりとこなし、慣れてきたら少しずつそのキャパシティを増やしていくだけで問題ありません。
自分が抱えられる仕事量以上の仕事を抱える事は、単に効率が低下するだけでなく、思わぬミスや体調不良を引き起こす結果にもなりかねません。
仕事の量も大切かもしれませんが、それで今仕事に行くことが難しいと感じてしまう程頑張りすぎているあなたは、会社の上司などにも相談しながら、自分の仕事量を見直してみては如何でしょうか。
仕事の人間関係に悩んでいる
対策⇨自分から挨拶をする。もしくは、相談窓口を利用する。
会社の人間関係に悩んでいるという場合も、大きく分けて2通りあります。
1つ目は、なんとなく周りの人とそりが合わず、上手く関係性を築けてないなと感じる場合。
この場合は、こちら側の考え方を変えてしまう方が時間も労力も早く楽に解決出来る場合があります。
世の中、自分の価値観や考え方とどうしてもマッチしない人は一定数以上いるものです。
「どうして○○なんだろう」
「なんで○○しないんだろう」
なんて思う事は日常茶飯事で、自分の常識は必ずしも相手にとっても常識とはならないう事の方が多いと体感しています。
その為、まずは「人は人、自分は自分」という感覚を大切にする事。
「あなたのそれは間違っている」と攻撃したり、内心でイライラしたりするよりも、「こういう考え方の人もいるよね」ぐらいに留めておく方が、自分自身にとって良い方法かもしれません。
働く理由も、お金を稼ぐ理由も、そこにいる理由も人それぞれの中で、自分と全く同じ価値観で働いている人の方が少ないと考えた方がずっと楽です。
「働かなさ過ぎ」と思うあの人は「いつもキリキリ働き過ぎじゃない?」なんて思っているかもしれません。
相手の事をどう思いどう感じるかはその人の自由ですが、それに対してイライラするのはただただ自分にとっての損でしかありません。
そしてその人を更生させようなんてことも時間の無駄です。
人を変えるより、自分が変わった方が自分の為にもなります。
妥協や許容するということではなく、会社の情やしかるべき部署に報告するなどして、どうしたら少しでも自分が働きやすい環境に身を置けるかを第一に考えてみましょう。
2つ目は、明らかに嫌がらせを受けていたり、必要な業務内容をシェアしてもらえない。
または、ストーカーやハラスメント被害を受けている場合。
この場合は可能な限り早めに、会社の上司や、厚生労働省の相談窓口、弁護士、場合によっては警察などに相談するようにしましょう。
悪質な嫌がらせに対してこちらが妥協する必要はありません。
今はネットでも24時間相談無料の窓口があります。
「人間関係 相談窓口」などで検索をかけ、早期解決に向けて動いて下さい。
嫌がらせが続けば続くほど、抵抗したり反発するような気力も無くなっていき、最悪のパターンにつながる場合があります。
また、人からの悪意や反発に晒され続けると視野がどんどん狭くなり、第三者が「こうすれば良いのに」と簡単に思いつくようなことでも、そこまで考えが至らなくなる場合があります。
その場合は是非気付いた周りの人からサポートするよう手を差し伸べてあげて下さい。
「ここで私が声を上げたら○○が苦しむ」
「今人を減らしたらこの仕事は回らなくなる」
そんなことは考えなくても良いのです。
まずはあなた自身の、心身の健康を第一に優先的行動をとるようにして下さい。
仕事内容に不満がある
対策⇨転職、他部署への移動を考える。
本当は事務作業をしたいのに営業の部署に配属されてしまった。
やってもやっても正当な評価をされない。
努力に見合った成果が出せない。
責任が重た過ぎる。
将来性が無い。
仕事の内容に不満を覚える理由も数多くありますが、どの理由が相当する場合でも、転職もしくは他部署への移動などを検討することをお勧めします。
今や転職サイトのCMを見ない日はないという程に、頻繁に動画の合間に広告が流れてきます。
そのサイトだけの非公開求人だけでなく、自分のキャリアに見合った仕事内容を紹介してもらえることも少なくありません。
また、自分が持っているスキルを副業として稼ぐ手立てにする方法もたくさんあります。
現状に不満がある無しに関わらず、人生は10年20年と続いていきます。
その時にこのまま同じ会社で同じ仕事を続けている人の方が少ないかもしれません。
今の会社にこだわる理由が無ければ、転職サポートは積極的に活用しましょう。
また、転職時の金銭面での不安や懸念なども、無料で相談に乗ってもらえるサイトなどもあります。
雇用関係というのは、雇用主と労働者で交わされる契約であり、どちらか一方が上ということはありません。
まずは自分が自分らしく働き生きていく為に、自分にどんなスキルがあって、何が向いているのかを精査しながら、必要な資格取得や転職活動を進めてみては如何でしょうか。
休暇後でやる気が出ない
対策⇨いつもより少し早起きをして朝日を浴びる。
これもよくある上に、割りと深刻な仕事に行きたくない理由に挙がることが多いのではないでしょうか。
休み明けに仕事へ行きたくなくなる理由も様々ありますが、例えば自律神経が乱れてしまっていたり、遊び過ぎてしまい疲労が蓄積してしまっていることが挙げられます。
また単純に、ゆっくり寝ていられたのに、また今日から決まった時間に起きて決められた仕事をこなさないといけないということに精神的苦痛を感じる人も少なくないでしょう。
休暇後初出勤日は、いつもより少し早めに起床することをお勧めします。
人は朝日を浴びると体内時計がリセットされ、自律神経の乱れを整えてくれます。
朝起きて1時間以内に15〜30分程のウォーキングをするだけでセロトニンが活性化し、副交感神経から交感神経へ切り替えられ、結果自律神経が整えられるのだとか。
やる気は、出すものというよりも、自然と湧き出てくるものです。
休暇後で少しずれてしまった体内時計をリセットし、休暇中のように楽しい気分で仕事が出来るように、自律神経を整えていきましょう。
また仕事中も、多少ストレッチをして血流を促すのも効果的です。
もし休みたい理由が明らかにこれに該当する場合は、会社に着きさえすれば勝ちです。
通勤電車にストレスを感じている
対策⇨引越しを検討する、或いは在宅もしくは出勤時間が変えられる仕事へ転職する。
実は私はこの理由が最も該当します。
とにかく通勤電車に乗りたくないです。
朝からギューギュー詰めの電車に乗らなければいけない事ほど苦痛と感じることはありません。
その為、始発駅で乗れる駅がある街に引っ越しました。
また、本業はシフト制の為出来るだけ朝の時間に出勤しなくて良い時間に希望を出しており、現在通勤電車に乗る機会は、あって月に1-2回になりました。
朝、余裕がある車両に座りながら出勤出来る。
これだけで、仕事に行くハードルがとても下がります。
また、会社の先輩も同様に通勤電車に乗りたくないという理由で、自転車で15分の距離の所に引っ越した先輩もいます。
引越しや転職というと少しハードルが高いように感じるかもしれませんが、毎日の積み重ねが心身に重大なストレスを引き起こしている可能性を考えると、これから先、特に長く務めることを考えている会社なのであれば特に、可能であれば自分のストレスへの対応策として検討してみることを強くお勧めします。
また家庭の事情などで、引越しも転職も出来ないという人は、いつも乗る車両や通勤時間をずらしてみることもお勧めです。
毎日ギューギュー詰めだと思っていた電車も、車両や時間をずらすと意外と空いていることも少なくありません。
駅に電車が入って来た時などに、一番どの車両が空いているのかを観察し、少しでも空いている車両に乗れる位置や時間を探してみては如何でしょうか。
給与に不満がある
対策⇨給与アップを直訴、もしくは副業、転職を考える。
キャリア・転職に関する情報を発信するWebメディア『みんなの転職「体験談」。』のアンケート結果によると、現在の給与に不満を感じている割合は67%だそうです。
給与が低いと生活水準を下げざるを得ず、将来への不安や、現在の生活についても不安定な状況に頭を抱えている方も少なくないかと思います。
大きな怪我や病気にかかってしまった場合でも、医療費を捻出することが出来ない為に症状が悪化してしまうという事もあったり、本当に食べたいものややりたいことを我慢しなくてはいけない生活を強いられている方もいらっしゃいます。
まずは会社に、「給与アップ」の交渉をしてみましょう。
お金の話は、私たちの生活とは切っても切れない話である事は、会社ももちろん理解しているはずです。
「給料を上げてくれ」
なんて言う事ははしたないですか?不躾ですか?
ですが、声を上げないことは、会社には都合よく「満足している・納得している」と思われたとしても致し方ありません。
査定時や、何か仕事が成功したタイミングなどで、思い切って相談してみましょう。
もしどうしても言い出しにくいという人は、自分一人で始められる副業で、まずは月1万円からの収入を得られる方法を探してみましょう。
パソコン一つで出来る副業や、あなたにしかないスキルや知識を、お金を払ってでも欲しいと思ってくれる人は必ずいます。
自分に何が出来るのか分からないという場合は、稼げる副業などの情報をベースに、必要なスキルを身に付け、自信とお金に繋げてみましょう。
また、不要なものをフリマアプリで販売してみるのも、臨時収入にはなります。
それから支出を減らすことも欠かせません。
これは何も欲しいものを我慢しろという訳ではないのです。
例えば、もしあなたが美容関係に興味があるとすると、SNSやユーチューブなどで簡単に情報収集が出来る時代です。
企業のサイトを開けば、どの成分が何に良いのかが視覚的にも非常にわかりやすく書かれており、それを持っていない/使っていないのは時代遅れ、なんて錯覚させるような文言が書かれているサイトすらあります。
私も大好きな美容系ユーチューバーさんがお勧めしているコスメやケア用品を見るとつい買いたくなってしまいますし、先日も某有名通販サイトで「メガ割」などをやっていると、お得感に流され、ついついチケット上限まで買い物をしてしまうなどしておりました。
しかし、実は既に似たようなものを使っていたり持っていたり、冷静に考えれば「これは本当に欲しかったものなのかな?」と思うものを買ってしまったことも少なくありません。
最近は特に、気軽に情報収集とお買い物がしやすい為、買い物をする時には「これは今本当に買わないといけないものかな?」と自問自答してます。
無理に我慢をするということではなく、自分に必要なものを必要な時に必要な分だけ手に入れることを心掛けています。
よく巷で、「消費と浪費は別!浪費は無くすこと!」なんて文言が書かれた本などが売られていることがありますが、私は時には浪費も必要な支出だと思っています。
仕事帰りに買うコンビニスイーツから得られる満足感や、家に置くインテリア小物などから得られる癒しは確かにありますし、アプリ内の課金や、買い物時についついカゴに入れちゃうおやつの価値観も人それぞれです。
無駄遣いはもちろん避けるべきだと思いますが、買ったものを無駄にするかしないかは、買った後の行動や考え方で変わります。
今一度自分が出費しているものに対し、金額相当かそれ以上の価値があるものなのかを吟味してみることも、出費を抑えるという観点から、給与不満に対する解決策として有効かもしれません。
体調が悪い
対策⇨休みましょう。
体調の悪さも人それぞれですが、例えば風邪を引いているのに出社されても、自分が辛いだけでなく、周りに移してしまうしまう可能性もあります。
また、体は「休みたい」という信号を出しているのに無理を押して出社しても思うような成果を上げられなかったり、場合によっては集中力の欠如等によって怪我をしてしまう可能性もあります。
怪我や病気の度合いもあるかもしれませんが、薬を飲んで出社するよりも、その日一日安静にすることの方が長期的に見て良い結果に繋がることが多いです。
誰にも代えが効かない仕事で、休みたくても休めない。
という場合は、日頃からどうすれば自身に降りかかる負担を軽減できるかを上司や同僚に相談してみるのも良いかと思います。
本当に誰とも代われない仕事であれば、益々自分の心身を酷使してまで遂行するのはお勧め出来ませんし、そのような環境下だと責任や負担がのしかかり過ぎてしまい、次自分以外の誰かがその業務をこなすことになった場合も、同じような苦悩を合わせて押し付けてしまう事になります。
スティーブジョブスの代わりはいないけれど、彼が亡き今も、Appleという会社は動き続けています。
織田信長の代わりはいないけれど、日本は今も健在です。
あなたの代わりはいないですが、出来るだけ仕事量や負担、責任を分散させ、その一人が1日欠けたら会社が潰れるというシチュエーションはないのではないでしょうか。
仮にあなたが1日休む事で潰れてしまう会社なら、それは経営陣の責任です。
健康管理も仕事の内なのであれば、崩してしまった体調を1日でも早く回復させるのもあなたの仕事。
ということで、必要に応じて休養をとったり、病院へ行き診察を受けるなどして、今の自分に必要なサポートを「プロ」の視点からもらうようにしましょう。
ネットの情報を鵜呑みにしたり、「寝たら治るよ」なんてアドバイスで過ごした結果症状が悪化したとしても、誰もその責任を取ってくれることはありません。
体調が悪い原因を突き止められない時は特に、プロの判断を仰ぎましょう。
風邪などとは別に、例えば二日酔いや遊び過ぎでの筋肉痛など、いわゆる完全に「やらかし」たせいで体調が悪い、なんていう時もあるかもしれません。
個人的には、状況が許すのであれば休むのもアリだと思います。
ただしこれが常習化してしまうと、会社のあなたに対する信頼はどんどん目減りしていくことでしょう。
自分で自分の首を絞めてしまう事ほどもったいないことはありません。
休日も節度をもって過ごす事もある意味、社会人としての責務だと思います。
さいごに
会社に行きたくない理由は人それぞれで、その対策も千差万別です。
何よりも重要なのは、自分だけで決めつけないこと。
明らかに心身に異常を感じる場合は専門家の意見を聞くこと。
そして、今の会社は一生付き合わなければいけない場所では無いということ。
あなたが抱える最も重要な仕事は「あなた自身が満足する人生を送ること」です。
それを達成する為に社会や仕事がある、というだけに過ぎません。
あなたの「仕事に行きたくない」というメッセージをないがしろにせず、何故そう思うのか。
どうしたらそう思わずに過ごせるのかなど、自身の中にある原因と対策に向き合ってみましょう。
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