アロマオイル使ってますか?
皆さまはアロマオイルを使った事はありますか?
アロマオイルとは植物の花や葉、果実、根、種子、樹皮などから抽出した天然の香料をさし、フランスでは医師が治療の一環として用いられています。
自然療法として昔から広く利用されておりますが、日本では医療の分野での活用は認められていないのが現状です。
しかし、同じ精油が国が変われば効果も変わるなんていうことはありません。
個人で活用できる範囲で活用し、いつもの日常が少しでも快適に過ごせると良いなと思い、私は日頃アロマオイルの力をお借りしています。
そんな中で私が日頃大変お世話になっている「生活の木」というショップをご存知でしょうか。
全国に直営店を120店舗展開されている、「アロマオイルと言えば」と代名詞がつく程大変ポピュラーな、ハーブやアロマを取り扱っていらっしゃるお店です。
その生活の木さんで扱われているアロマオイルの中から、特に女性におすすめの基本のアロマオイルをピックアップしました。
どれも私のお気に入りで、必ず常備しているオイルになります。
アロマオイルは色々な使い方がありますが、今回は一番お手軽な芳香浴において使いやすいアロマオイルをご紹介します。
もしまだ使った事がないアロマオイルがあれば、是非試してみて下さい。
芳香浴
芳香浴とは、室内でアロマ精油の香りを拡散させて楽しむ方法です。
アロマディフューザーやアロマストーンを使用したり、お湯を張ったマグカップに1-2滴精油を垂らして、室内に香りを拡散させる方法などがあります。
ティッシュに1-2滴垂らしたものを4つ折りにし、出来るだけ布に付着しないようにハンカチなどに香りを移すことも出来ます。
もしお風呂に入れて使用するのであれば、精油が直接肌に触れると炎症や肌荒れなどのトラブルを引き起こす場合がある為、必ずキャリアオイルと呼ばれる100%植物由来のオイルに希釈するか、天然の塩などと混ぜてから使用することをおすすめします。
禁忌事項
アロマオイルは自然由来ではありますが、だからと言って肌に優しい、刺激が少ない、という訳ではありません。
特に日本においては、基本的に直塗りや直飲みは推奨されていません。
直接皮膚や粘膜に付着することは避けるようにして下さい。
また、妊娠中や授乳中は使用してはいけないものや、高血圧やてんかん持ちの方も注意が必要なアロマオイルもあります。
用法用量を遵守し、安全に使用することを心掛けて下さい。
ラベンダー
普段アロマオイルを使用しない人でも知らない人はいないのでは?と思うほど、アロマオイルの代表格ともいえる存在ではないでしょうか。
「万能の精油」と呼ばれており、使う人や方法を選ばないと言われている程、大変メジャーでポピュラーなアロマオイルです。
第一次インドシナ戦争の際には負傷した兵士に、鎮痛剤や鎮静剤、消毒や手当ての為にこのラベンダー精油が使われていたと言われています。
自律神経のバランスを整える効果や頭痛や月経痛を和らげる効果が期待できる為、夜寝る前だけでなく、仕事や運動後で体が興奮状態の時などにもラベンダーのアロマを使うと心や体を落ち着かせることが出来ます。
単体で使っても心安らぐ華やかな香りが楽しめますが、他のどの精油とも相性が良い為、ブレンドする際の香りの相性は特に難しく考える必要はないかもしれません。
ただし寝る前にラベンダーの香りを強く芳香させ過ぎると逆に目が覚めてしまったり、頭痛を引き起こす原因になりかねません。
これはラベンダーに限らずですが、香りも「脳への刺激」です。
特に寝る前などに強く芳香する程香りを部屋中に巡らせてしまうより、意識するとわずかに香る、くらいで問題ありません。
鼻が慣れてしまったとしても、香りの成分は嗅覚を通じてきちんと大脳辺縁系へ届いています。
どんなに良い香りも、強過ぎてしまうと逆効果になってしまう点はご注意下さい。
ローズマリー
普段料理や園芸が好きな方にも有名なハーブで、グリーン調の明るく清涼感がある香りが特徴です。
11:00~7:45月〜5月の間に花を咲かせますが、環境次第では1年中収穫ができます。
とにかく生命力が強く、庭で育て始めたらどんどん大きくなっていきます。
紀元前3100年前のエジプトの第一王朝時代のお墓から、ローズマリーのブーケが見つかっています。
それ程昔から沢山の人々に、料理や治療、時には魔術にも使用されていました。
アダムとイブが楽園を追放された時に2つのハーブを持ち出したという逸話があり、1つはラベンダーもう1つはこのローズマリーといわれている程歴史の長いハーブです。
主に、集中力、記憶力、注意力を向上してくれる働きがある為、勉強中や仕事中など、「ここぞ!」という時は、お守りアロマ としてローズマリーを選ぶことをお勧めします。
また、朝起きてローズマリーの香りを嗅ぐと頭がスッキリする為、シャワーを浴びる時や寝起きで「今日も頑張るぞ」という時にもおすすめです。
ローズマリーの香りの成分には抗菌効果や、ハエ、蚊、ダニ、ノミなどの虫への虫除けの作用もあると言われています。
消臭効果も高い為、お部屋の匂いが気になる時や、何となく空気が重たいと感じる時にローズマリーの香りを使うと気分と同時に空気もリフレッシュが出来るのでおすすめです。
ゼラニウム
華やかなローズにも似た香りは、「庶民のローズ」といわれていました。
葉の色が多彩で見た目も美しく香りも強い為、中世ヨーロッパなどで古くから虫除けやインテリアの他にも、魔除として庭や玄関にゼラニウムを置く習慣があったそうです。
香りの特徴は、フローラルでありながら洗練されたハーブのようなグリーンの香りもある為、ローズの精油よりも気軽に、そして甘くなり過ぎないところも含めて他のアロマオイルとの相性も良く使いやすい点がお勧めです。
ただしゼラニウム自体は香りが比較的強い為、初めの内は少量からの使用をおすすめします。
睡眠にはラベンダー、というイメージがある方も多いかと思いますが、このゼラニウムも実は安眠をサポートしてくれます。
気分が高揚している時や、ストレスで中々寝付けない時には、ティッシュに1滴ゼラニウムを垂らして、ベッドサイドや枕元に置いてみて下さい。
きっと心を落ち着かせてくれるサポートをしてくれることでしょう。
また、自律神経やホルモンバランスを整えてくれたり、女性特有のトラブルも和らげてくれる点も嬉しいポイントですね。
仕事や家庭でのストレス、更年期障害や生理前などで気分が乱れてしまう時はぜひこの精油を選んでみて下さい。
優しく華やかな香りが、あなたの背中をそっと支えてサポートしてくれます。
ペパーミント
とても爽やかで、ほんのり甘さも感じる香りが特徴です。
ガムや歯磨き粉のイメージがある方も多いのではないでしょうか。
古代ギリシャでも使用されており、紀元前1550年の医学書にペパーミントの名前が載っている程です。
また、古代エジプトではお金の代わりにも使用されていました。
ちなみにペパーミントに似た香りに「ハッカ」がありますが、両者は同じものではありません。
同じハッカ属には属する植物ですが、ハッカの方がペパーミントよりもより多くのメントールを含有する為、更に強い清涼感を感じます。
ペパーミントの特徴とも言えるメントールは、眼精疲労からくる頭痛がする時や、花粉症などで鼻の調子が悪い時、二日酔いなどで胃腸が弱くなっていると感じた時に、効果を発揮してくれます。
蚊、ゴキブリ、蜘蛛などの虫への防虫効果や、お部屋の消臭目的での使用もおすすめです。
クラリセージ
マスカットのようなフルーティーな甘さの中にスッキリとしたハーブの香りが特徴的な香りです。
「女性のためのハーブ」と言われ、代表する成分でもある「スクラレオール」は女性ホルモンともよく似た成分です。
特にクラリセージは、人によっても感じ方が異なると言われ、その時の体調や心の調子で、ある時は好きだったのに、違うタイミングで嗅ぐとそうでもない、なんていうことが顕著に現れるアロマでもあります。
クラリセージの歴史も長く、2千年以上も前から、目や消化器系の治療薬として使用されてきました。
現代では主に更年期障害や生理不順など、ホルモンバランスが乱れる事で生じる不調などに使用される事が多く、また、幸せホルモンと言われる「オキシトシン」の分泌を促すことからストレスを和らげたり、ポジティブな気持ちにする為に使用するのもおすすめです。
また、頭痛やストレスを緩和させる効果も期待出来る為、在宅ワーク中や帰宅後にクラリセージの香りで深呼吸をすると不快リラックス効果も期待出来るのでおすすめです。
ヒノキ
今回ご紹介したアロマの中で最も日本人が、馴染み深い香りなのではないでしょうか。
お風呂から神社仏閣などの建造物に使用されるほど、水に強い耐性があり、耐久性や保存性、防虫や防腐の面からも非常に優れた木材として日本では古くから親しまれてきました。
ヒノキの香りは単なる木の香りというより、まるで森林浴にでも来たかのような深い木々の香りを感じるものの、ヒバやサイプレスよりも丸みがあって温もりもある香りが特徴です。
心を落ち着かせてくれるリラックス作用、ポジティブな気分にさせてくれる作用の両方を持ち合わせており、深呼吸や瞑想する際に一時的にストレスでがんじがらめになってしまっている心を優しく解き放ってくれます。
防虫は主にダニやシロアリに効果的で、抗菌作用も期待できます。
ヒノキを単体で楽しむもよし、ローズマリー、クラリセージなどとも相性が良いです。
もっと気軽にアロマを楽しむ
いかがでしたか?
アロマオイルはもちろん専門の知識があった方がより楽しみが増しますが、まずは自分が好きな香りを見つけてそれをシチュエーションに合わせて香りを楽しむだけでも、お手軽にアロマを生活に取り入れることが出来ます。
今回は初心者の方でも気軽に楽しめる芳香浴の方法についてご紹介させて頂きましたが、取り扱いに気を付ければオリジナルの化粧水やバスボムなどを作ることも出来るようになる為、もし今までアロマを使った事がなかった方は気になるアイテムから製作してみてはいかがでしょうか。
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